米国デモ・暴動が結局「トランプ再選」をサポートするという現実

たとえばテロでイスラム差別は消えたか
大原 浩 プロフィール

米国での差別は「非白人」が対象だ

2012年にダニエル・K・イノウエ上院議員(日本名:井上建)が享年 88 歳で逝去された。イノウエ議員は、1959 年にハワイ州の連邦下院選挙に 初当選して以来、半世紀以上にわたり連邦議員を務め上げた人物だ。オバマ大統領が「彼の活躍を見て政治家を志した」と述べた伝説の人物でもある。

オバマ大統領はよく黒人初の大統領と言われるが「有色人種初の大統領」でもあるのだ。米国での差別は、黒人やイスラムに対するものだけではない。

1942~46年にわたって行われた、「日系人の収容所への強制収容」は、同じ敵国であるドイツ系やイタリア系の人々に対しては行われなかったから、明らかな人種差別である。

1988年にロナルド・レーガン大統領、1992年には再びジョージ・H・W・ブッシュ大統領が非を認め謝罪と賠償を行ったが、日系人たちはそのために暴力的行動をとったわけではない。地道で平和的な活動で非を認めさせたのだ。

 

確かに、「奴隷制度」は非道な行いであるが、その非道な行いを反省し奴隷を解放したのも「白人」であるし、白人人口がまだそれなりに優勢であった時代に黒人大統領を誕生させたのも「白人」である。彼らは暴力に訴えなければならないほどのわからず屋ではないと思う。民主的手段で物事を進めることは十分可能だ。