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じつは「修繕費」にならない…? 経費で「修繕費」の意外な落とし穴

「消耗品費」との違いをご存じですか

勘定科目「修繕費」の意外な落とし穴

事業を続けている人にとって、利用している建物や備品のトラブルというのは、もはや日常茶飯事かもしれませんね。「事務所の水道の調子が悪い」「パソコンが壊れて修理に出した」といったことと、常に付き合っていかなくてはいけないものですが、建物や備品の修理のために支払ったお金は、勘定科目「修繕費」として計上することができます。

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ただ、「修理」したものがすべて「修繕費」になるのかというとそうではなく、経費にするための注意点があります。

「修繕費」として計上できるのは、建物や機械などの資産を同じ状態に戻す、あるいは買ったときの状態を維持するためにかかった経費です。たとえば、古くなった事務所の壁や窓をリフォームしたり、仕事用のパソコンが壊れたのを修理したり......といった場合が、「修繕費」に該当します。

名目上は「修理」であっても、原状回復にとどまらず、改良して新たな価値を加えた、より長く使えるようにした......など、修理した対象物の価値を高めた際には、その部分は「修繕費」ではなく、「資本的支出」となります。

この「資本的支出」の場合、支払った年に全額を費用とすることはできません。固定資産と同じく、耐用年数の期間にわたって減価償却資産として減価償却する必要があります。たとえば、事務所の建物を改修する際に新たに避難階段をつけたり、家電機器を修理した際に新たにより性能の高い機能を付けたりした場合が、これに該当します。