スカイマーク「新型コロナで経営危機」は本当か? 佐山展生会長を直撃

搭乗率「96%減」からの復活は…
松岡 久蔵 プロフィール

そもそも運賃が高いのに大手が選ばれるのは、サービスの中身が優れているからでしょうか。会社の経費で出張する場合、会社が払いますから高くてもあまり気にする必要がないですし、マイレージも貯まるから選ばれている、そんな側面もあると思います。

他に差別化する要素があるとすれば、大手の場合はラウンジですが、これは出張などで利用頻度が高い人などしか使えませんし、年に数回も乗らないようなお客様がその費用を負担する構造になっており、差別的だという人すらいます。

一方で、LCCは確かに価格は安いものの、座席は選べませんし、荷物預かりも追加料金が必要で結局割高になることや、便が遅れることも少なくありません。

スカイマークは、ラウンジは持っておらずマイレージもありませんが、主な空港にはカードラウンジがありますし、座席は選べるし、20kgまでの荷物は無料でお預かりしています。その上で、3年連続で定時運航率日本一を達成し、チケット価格も大手航空会社の約6割程度に抑えています。そこが強みだと思います。

 

――3年連続で定時運航率日本一を達成するために、具体的には何に取り組んだのですか。

私が2015年9月に経営に携わるようになったとき、神戸の友人にスカイマークの印象を聞いたところ、「よく遅れるし、よく欠航する」だったんです。この状態からまず脱しなければ、どうしようもないと思いました。

実は私自身、事業会社の経営に深く関与するのは初めてでした。そのうち気づいたのは、「経営者は、自分が何をしているか、何を考えているかを全ての社員に常に伝えないといけない」ということです。「定時運航率日本一」のために私がやったのは、繰り返し社員の前で言うことと、毎週社内ネットワークで公開している、写真付きの「さやま便り」に毎回何度も書くということだけ。

毎朝全社的なテレビ会議を開くのですが、必ず「定時運航率で日本一になろう」と言い、前日の各空港の定時運航率を示し、遅れた便があれば何が原因かを毎週検証しました。私は「定時運航率で日本一になろう」と言い続けただけで、社員のみなさんが頑張った結果です。

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