スカイマーク「新型コロナで経営危機」は本当か? 佐山展生会長を直撃

搭乗率「96%減」からの復活は…
松岡 久蔵 プロフィール

きちんと現状を説明すると、現金については3月末時点で120億円が残っていましたし、4月末の時点でも、予想より多く35億円が残りました。さらに300億円の借入枠も残っていましたから、4月末時点で自由に使える現金は335億円ほどあった、ということになります。5月末時点でも280億円と、弊社の財政状況は業界内で最も健全だ、といっていいほど余裕がある。よほど強力な新型コロナの第2波、第3波が来なければ、乗り切れる水準と考えています。少なくとも「危機的な状況」とはとても言えません。

――追加の融資枠の設定は。

ここ数ヵ月は緊急資金は必要ないといえばないですが、これはあくまでも短期資金なので、長期的な資金として借り代える分については、銀行側と交渉を進めています。世界的に、他の航空会社は短期的な資金に余裕がないため、急いで枠を確保しようとしましたが、それとは全く異なります。

――経営合理化は考えていませんか?

すでに従業員に何度か説明会を開いていますが、「雇用は確保する。リストラは一切しません」ということを申し上げており、全くその考えはありません。

 

「小さな航空会社」の強み

――新型コロナ禍の中、なぜ財政の健全性をこれほど維持できたのでしょうか。

まずスカイマークは大手と違って、2500人規模の小さな会社ですから、組織として小回りがきき、一丸となって変化に対応しやすいことがあると思います。JALやANAは連結で3万人以上の従業員を抱え、グループ会社が多く、それぞれ給与体系も異なるなど、グループ全体が一体になりにくいのかもしれません。コロナ禍だけでなく、さまざまな状況の変化に迅速に対応することが求められる時代、これはひとつの強みだと考えています。

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