「デブ警察」が私の人生に与えた影響

今でこそ、この肉付きの良い柔らかな自分の体を受け入れ愛しているものの、物心ついた時からぽっちゃり体型だった私は、常に世の中にいる『デブ警察』からの圧力や監視の目に酷く傷ついていた。高校生の時に始めた無理なダイエットで、30kg痩せたこともある。が、私の場合は、最終的に摂食障害になってしまった。『食べること』や、『少しでも体重が増えること』に対して、ダイエット以前よりも大きな罪悪感を抱くようになり、過食症になり、26歳まで悩み続けた。

なんて、さらりと文中で使ったが、あなたは『デブ警察』をご存知だろうか? NOとは言わせない。『デブ警察』という名称は知らなくても、「デブ!」「あれ、何か太った?」「ダイエットしたら?」「痩せないと彼氏できないよ?」「デブだからお前は○○だ」など、体型をネガティブに指摘したり辛辣に揶揄する言葉たちを知っているはずだ。たとえ自分が言われなくても、日本で生まれ育った人なら、誰かが誰かに言っているのを必ず見たことがあるはずだ。

『デブ警察』である彼らは一見、普通の・身近な家族、学校の友達、近所の人、会社の同僚、盆正月にしか会わない親戚、広告の一文、テレビのバラエティ番組での些細なやりとり、雑誌の切れ端、はたまた見ず知らずの人の顔をしながら、挨拶のように、あたかも親切心を装って、あなたの自尊心を揺らがせ、弱ったところに言葉の呪いという手錠をはめにやってくる

こんなに堂々と専門家のような解説しておきながら『デブ警察』という名称を編み出してくれたのはTwitterのフォロワーさんである。感謝の意を表すと共に、雨上がりに虹が見えたり宝くじが当たりますよう心からお祈りしております、ありがとうございます。

自分でも気づかぬうちにデブ警察の手錠で、ダイエットせねばならないと、自分の体が愛せなくなっている人もいる。photo/iStock