日本人は知らない…中国の「990万人コロナ検査」で見えたヤバい事実

人だけじゃなく「モノ」まで検査され…
富坂 聰 プロフィール

こうした検査は、言うまでもなく費用で賄われ、その額、9億元(約136億円)だという。

「今回の900万人検査は、人々の健康と安心のためであって、お金には代えられないと政府は説明していますが、そればっかりではないでしょう。潜在的リスクを減らすことができれば、それだけ早く経済活動が再開できるのですから。そのメリットを政府はより重視したはずです」(北京のメディア関係者)

武漢で行われたPCR検査〔PHOTO〕Gettyimages
 

心の封鎖が解除された

いま武漢では、ほぼ全員のPCR検査が実現したことで、「心の封鎖が解除された」との流行語も広がっている。4月8日が物質的な封鎖解除だとすれば、やっと心も解除されたという意味だ。

つまり武漢は、その他の中国の都市と比べてもより確実な正常化へ向けた条件を整えたと考えられているのだ。

それにしても20日で990万人もの人数をどうやって検査したのか。

実は武漢は、この検査を行うために既にあった23の検査機関に加え、新たに40の医療機関・疾病対策センターに動員をかけたといわれている。検査に従事するスタッフも、従来の419人から1451人に増員、検査機器も215台から701台へと増やしたのだ。そして1日当たりの検査数を、従来の30万人から、ピーク時には100万人規模にまで高めたのである。