元ラグビー日本代表・山田章仁さんの妻のローラさんの連載「辛いを笑いに変える子育て」。アメリカ人と日本人のハーフとして、アメリカで生まれ、日本とアメリカで暮らしてきたローラさんは、現在起きているBLMプロテストに心を痛めながらも、なにもできなかったといいます。そんなとき、3歳の双子ちゃんたちから質問攻めに……。厳しい現実を幼い子に教えるには、いったいどうしたらいいのでしょうか。

ラグビー元日本代表の山田章仁さんとローラさんファミリー。この赤ちゃんももう3歳です 写真提供/山田ローラ

パトカーが燃えている動画を見て…

先月アメリカで警察官が黒人のジョージ・フロイドさんを殺してしまった事件をきっかけに、アメリカのみならず世界でも大規模なデモが起きているーーそのニュースが連日報道じられています。アメリカの歴史を辿ると、約400年も前から黒人への差別的な対応が続き、政治や暮しのシステムに根付いており、今でも肌の色で平等な対応ができていないのが現状です。

日本で暮らしていると、黒人差別は話題にはなるものの中々現実と結びつきにくく、まるで映画の中で起きているかのような気がする人もいると思います。私がアメリカに住んでいた頃でさえ、ダイバシティが少ない田舎の地域にいたため、差別を差別と意識せず、大学へ入ってからようやくこのような不公平について初めて考える機会を与えられました。

今思えばその田舎でも差別はあったのかもしれません。ただ、アジア人含めマイノリティーは私と数人しかいませんでした。お弁当に持っていったものが周りから馴染みがなく、からかわれた経験などはありましたが、いじめられるというよりは、知らないものに驚いているんだなという印象でしたし、当時は「差別」への意識はあまりなかったのです。

ちなみに、現在のBLMの抗議運動につながる黒人差別の歴史や、抗議運動をしている人たちの分析に関しては、黒部エリさんが別の記事にもまとめていらっしゃるので、それをご覧いただくとわかりやすいかと思います。

世界中で起きているデモの発端をどのように子どもたちに伝えるかが、今私が直面している最大の課題です。というのも、沢山の人が行進しているニュースや暴動化したデモでパトカーなどか燃えてい動画などを私がみている時に子供が覗きこみ、質問攻めにされたからです。

「ママ、なんでパトカーが燃えてるの?」
「ママ、なんでみんな喧嘩してるの?」