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地味な食べ物「麦めし」が、健康ブームで「超ヒット商品」になっていた…!

仕掛け人の社長が「舞台裏」を明かす
夏目 幸明 プロフィール

最近嬉しかったのは、当社に「やってみろし」の文化が根付いてきたこと。サントリーさんは何にでも挑戦する「やってみなはれ」の文化をお持ちですが、これを山梨弁にしたものです。たとえば、社員の提案から「のむもち麦と野菜 豆乳入り」という飲料が生まれました。健康を意識した市場のなかで、ニッチトップを狙える商品だと思っています。

 

父もよく「社員が生き生きと踊る会社をつくりたい」と話していました。社員から自主的なアイデアが出てくるのは素晴らしいことです。

当社の「もち麦」や「十六穀ごはん」は主食に混ぜるだけで毎日食べられます。そして3代かけ、当社は国内の精麦した大麦の約6割を生産するまでになりました。今後も信念を持って、この食文化を次世代に伝えていきます。

長澤重俊(ながさわ・しげとし)
'66年、山梨県生まれ。東京大学経済学部在学中、ラグビー部に所属。'89年に卒業し住友商事へ入社。'92年にはくばくへ入社し、'03年に代表取締役社長就任、以来現職。Jリーグのヴァンフォーレ甲府が経営危機に陥った際、胸スポンサーになり救済、山梨県民から熱い信頼を受ける企業になった逸話も

『週刊現代』2020年6月13・20日合併号より