# 経営者

地味な食べ物「麦めし」が、健康ブームで「超ヒット商品」になっていた…!

仕掛け人の社長が「舞台裏」を明かす
夏目 幸明 プロフィール

大麦は米粒より大きく、中心に「黒条線」という筋があります。祖父は、これが見た目を損なっていると考え、毎日のように鉄工所に通い、大麦を溝に入れて中心で切って、黒条線を削りとる機械を2年がかりで作りました。こうしてできた白い麦が「はくばく」の社名の由来で、いまも同じ原理で加工しています。

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私が経営者になったのはそんな祖父を見ていたからです。

信念があったからでしょう、明るいのに威厳があり、皆が喜んで祖父の言うことを聞く。祖父はよく、「信念を持って生きよ」と語っていました。私も「よし、僕も信念を持つぞ!」と思ったものです。

 

「社長息子」の苦悩

商社に3年ほど勤めたのちに、父が社長を務めていた当社に入社したのですが、当時は経営環境が厳しく、社長の息子は辛い立場だなぁ、と感じていました。

取引先の方は、父には言いにくい本音を私に伝えます。それに真摯に耳を傾け、対応しなければ認めてもらえません。

思えば、当社が一番苦しい時期で、みんな一生懸命なのにいつ赤字に陥ってもおかしくない状況。銀行からも厳しい見方をされているなか、私は急務だった経営改革を担当することになりました。