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息ができない…「肺の病」で死ぬのは、こんなにつらくて苦しい

脳出血よりも心不全よりも恐ろしい

真綿で首を絞められるよう

「呼吸困難、いわゆる息が吸えない状態は、人間の苦痛のなかでも最大のものと言われています」(みやざきRCクリニック院長で呼吸器内科医の宮崎雅樹氏)

誰だって、病気の苦痛に悶絶しながら死ぬことだけは避けたいと願うものだ。しかし、死に方は、人が自ら選べるものではない。

なかには、脳出血や致死性不整脈のように、ほとんど痛みを感じず、苦しむ間もなく、あっという間に死に至る病気もある。

だが一方で、じわじわと真綿で首を絞めるように、徐々に痛みを増していき、苦しみもがこうとも、なかなか死が訪れないものもある。肺の病気は、まさにこの類いだ。

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洛和会丸太町病院救急・総合診療科部長・上田剛士氏はこう語る。

「息を止め続けて、『もう限界だ』と思った瞬間を考えてみてください。すぐにでもゼェゼェと肩で息をして、呼吸を取り戻したくなるでしょう。しかし、肺炎の患者さんは、その息を止めて苦しい状態がずっと続くのです。これは、耐えがたい苦しみだと言えます。

実際、患者さんから、『お願いだから、もう殺してくれ』と言われることもあるぐらいです」