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# 新型コロナウイルス

30代で年収1000万円「製薬会社MR」の苦悩…そのキツすぎる現実

「勝ち組」と呼ばれた高給職種がなぜ?

コロナ禍が追い打ち

30台で年収1000万円はとくに珍しくはない。製薬企業のMR(医薬品情報担当者)は高収入ランキングで常に上位に入る専門職種だ。しかし、ここにきて雇用不安が広がっている。

MR業務に対する公的な規制が強まるとともに、所属する製薬企業のビジネスモデルが激変。さらに今回の新型コロナウイルス感染症拡大が追い打ちをかけ、活動の場が急速にシュリンクしているのだ。

国内のMR総数は13年の約6万5752人をピークに減少に転じ、18年は5万9900人まで落ち込んだ。業務のリモート化が今後一層、進展すれば、減少傾向はますます加速化するだろう。

 

病院や診療所の診療室前でカバンを持って立っているスーツ姿の人を見かけたことはないだろうか。患者でなければ、その人はおそらくMRだ。医師との接見を待っているのだ。

製薬企業にとってMRは、ユーザーである病院や薬局との間をつなぐ重要なパイプ役だ。ただ、MRは単なる営業マンではなく、公的な色彩も強い。

国家資格ではないが、業界団体とは一線を画す公益財団法人MR認定センターが資格制度を運営しており、定められた研修を受け、試験に合格した者にだけ「MR認定証」を発行している。基本、この認定証を持つ者だけが、「MR」を名乗ることができるのだ。