保護者みんなが
それぞれの「Opinion」を持ちたい

コロナによって学びが止まってしまったことで明らかになったのは、「日本の公教育が昭和のまま進化することなく保存されてしまっていた」ことだけでなく、その教育を受けて育った人間に「建設的な対話スキル」がつかなかったことだと整理します。

私自身は、35歳を超えてからやっと、「コミュニケーション」を専門的に学び、今でも日々試行錯誤の連続でトレーニングを積んでいる状態です。自分の意見を言うというアクションには、「勇気」が必要。「私の意見なんて……」と言う気持ちがあると、なかなか意見は出しにくいし、自分の意見の正しさを固めようと知識武装・理論武装してしまうと、対話そのものがディベート化していき、「建設的」にならなくなります。

建設的な対話に必要なのは「意見」と言うよりも「アイデア」かもしれない (C)森田亜矢子

ちなみに、「意見」という言葉の文字づらを見ると、「私は絶対にこうだと思います! 的な強い意思」のようなイメージを思い浮かべませんか? でも実は、「意見」を英語で言い換えると「Opinion」でして、英英辞書でその意味を引くと、直感的なアイデアのような気軽さが含まれるようです。

「アイデア」と言う言葉にすら、「私のアイデアなんてくだらない……」と思ってしまう自己肯定感の低めな保護者の方もいらっしゃるかもしれませんが、大丈夫です。建設的な対話やイノベーションに必要なのは、ちょっとした気づきやアイデアを出し合うことではないかと感じます。

みんなの「こんなのどうだろう?」を集めながら、「和を以て貴しとなす」の日本人的な精神で、むやみに人のアイデアを否定せずにむしろイイトコどりをしていけば、日本人っぽいやり方で、イノベーションを起こしていくことができるんじゃないかと、私は勝手に妄想を膨らませております。

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私の、『23区公立小学校ICT進捗状況★草の根ウォッチ』のアクションも一つのOpinionですが、これだけじゃなくてもっといろんなものが並行して立ち上がっていくと、日本の公教育イノベーションはさらに良い感じに進んでいくと確信しています。私の一筆で、時間割が変わったんですから、その効果は間違いないと思っています。

こんな混沌とした世の中だからこそ、私たち保護者や大人の一人一人が、自分のOpinionを持って、建設的な対話を通じてそのアイデアをより良いものに進化させていければと願います。そのためには、子どもと保護者の皆さんの声が、絶対に必要です。どうか、小さな一歩で良いので、一緒にアクションを起こしていきましょう。