ほかにも、当時は、佐川急便の荷物トラック積みの夜勤、引越し屋、飲食店、塾講師、家庭教師…できる限りのありとあらゆるバイトをしてなんとかお金を工面しました。それぞれ大変ではありましたが、こういった多様な経験が今日でも役立っています。

アルバイトと同時に、授業料減免や貸与型奨学金の手続きのほかに、給付型奨学金もたくさん応募しましたがほとんど落ちてしまいました。「いよいよ、もうダメか」と思った最後に一つ山岡育英会から選考いただき受給してなんとか卒業ができました。

「あきらめない」ための情報を知ることが大事

高校から大学時代に借りた約400万円の貸与型奨学金の返済を今も続けています。あと2年で完済する予定で、毎月の返済にはもちろん苦労してきましたが、奨学金を活用してよかったと思っています。

お金がまったくなく、頼れる親もいなかった当時の私は暗闇に一人立たされているような気持ちで、今の学生さんたちの不安と少し似ていたかもしれません。そのなかで奨学金や授業料減免といった制度を知ったことが、暗闇のなかの「光」であり「希望」でした。暗闇のなかに見出した「奨学金」という光を掴んだからこそ、今の自分があります。

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では貧困だと私のように働きまくらないと学ぶことができないのでしょうか。

いえ、私はそうであってはならないと思っています。ある程度の学生時代のアルバイトや就職後の貸与奨学金の返済は、進学の機会を得るための選択肢としてあったとしても、授業に出てもヘトヘトになるほど「奨学金を返済するのに精いっぱい」な環境は不健全です。

私がここで言いたいのは、現在の情報をきちんと見ると、「あきめない方法」が見えてくるということなのです。