海を守る、持続可能な社会への方法は、様々にあっていい――。各国のユニークな取り組みからは、文化の違いも見えてきます。一市民が立ち上げたプロジェクトから、企業が主体となり、世界へと広げようとする海のための動きまで、多様な一歩をご紹介します。

拾う(Plocka)とジョグ(Jogga)が、
合体する充実感

PLOGGA スウェーデン

小さな集まりから始まったPLOGGAだが、スウェーデンの新語に登録され、スポンサーがバックアップするイベントが開かれるなど、そのシーンは現在進行系で広がりをみせる。

スウェーデンで生まれた新感覚スポーツ、〈PLOGGA〉。コンセプトはいたってシンプル。ただ、ひたすらジョギングしながら、同時にごみ拾いをするだけ。考案者は、山の中を疾走するトレイルランニングのオーソリティーであるエリック・アールストロームさん。日々増えていくごみ問題を憂いた彼が、親しい友人たちとこのコンセプトを考え出し実践したところ、瞬く間に認知され流行りだしたという。つまるところ肉体的に気持ちいいジョギングと精神的に気持ちいいごみ拾いを組み合わせたら、もっと気持ちよかったということ。
plogga.se

プラスチック問題で国を動かす
10代のヤングリーダー

Bye Bye Plastic Bags インドネシア

ステッカーの配布やSNSを駆使したネットワークづくりなど、10代の若者らしい軽快でポップな活動が特徴的。

インドネシア・バリ島南部の都市デンパサールで、2019年初頭に大きな改革が行われた。コンビニや市場ですべてのレジ袋が廃止されたのだ。

左がメラティ、右がイザベル。ⓒWorld of Marie

きっかけは6年前、当時小学生だった10歳と12歳のメラティとイザベルのワイゼン姉妹が始めたプラスチックバッグとの決別運動。ごみに侵食された地元バリ島の風景に心を痛めた2人の純粋な想いは、またたく間に同世代の子どもたちのシンパシーを得て、やがて大人たちや政治家を巻き込む大きなムーブメントへ。

積極的に島の清掃活動も行う。

いつだって世界を変えるのは小さな熱意からだと気付かせてくれる好例だ。
www.byebyeplasticbags.org