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アメリカ動乱でトランプが「自国民に軍を投入」するとき、日本を襲う悪夢

「アメリカの傘」が崩壊する
※本記事は『佐藤優直伝「インテリジェンスの教室」』に収録している文化放送「くにまるジャパン極」の放送内容(2020年6月5日)の一部抜粋です。野村邦丸氏は番組パーソナリティです。

新型コロナと抗議デモの関係

邦丸:アメリカのこの混乱で、世界中から特にTwitterなどを通じて、トランプ大統領の言動に対して激しい反発が出ています。一般市民だけではなくて、各国の為政者にも異を唱える方が増えている中で、アメリカのエスパー国防長官が、連邦軍ですね、アメリカの国軍を出すという局面には今はないと。トランプさんが「軍を動かす」と言っているのと真っ向対立しているんですが、いかがですか。

佐藤:これは、深刻な事態が起きてますね。ただ、いくつかの異なる位相の問題があるんです。

まず、トランプ大統領がやってることはメチャクチャです。

邦丸:はい。

佐藤:アメリカには「州兵」というのがいるんですね。ロシアにも「国内軍」というのがあるんですが、これらは国内治安担当の軍隊で、十分に重武装してるわけです。それですから、普通はデモ隊を鎮圧できるんですね。

しかし、今回は何が起きてるかというと、あまり報道では前面に出ないけども、デモ隊が完全に密集してますよね。その一部は相当乱暴で、放火とか略奪とか行っている。彼らは新型コロナの感染についてどう思ってますかね。

邦丸:そうですよね。

佐藤:あまり心配していない人たちが集まっていると思うんですよ、きっと。

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邦丸:日本人から見ると、3密の極地みたいな感じで、危ないよなというのはすぐわかりますけども。

佐藤:それに対して警察や、それから州兵のほうは、感染予防対策をしながら対応してますよね。感染を恐れずに向かってくる人と、感染が怖いと思って守ってる側と、そこの差が出てきていると私は見てるんですよ。

邦丸:はい。

佐藤:学生運動でも、機動隊が学生に突破されることはないわけですよね。今回はそれが起きているということと、コロナが関係してると思います。