あの山中伸弥教授すら首をひねる、日本の奇跡「ファクターX」の正体

これが解明できないと、何も始まらない
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だが、感染リスクをゼロにするまで防ぎ続けるのは、あまりにも現実離れした判断だ。もはや景気後退は決定的となり、戦後最悪の不況に突入するのは必至の情勢になってきたからだ。

「コロナで死ぬのも、経済苦で首を吊って死ぬのも、同じ命です。もし行政のトップが『リスクゼロ』を目指したら、経済苦で死ぬ人が出るのが分からないのですか?」

こう語気を強めるのは、京都大学ウイルス・再生医科学研究所准教授の宮沢孝幸氏だ。

「公表されている陽性者数がいったん減っても、通常の生活に戻せば必ず感染者数は増えます。しかしそのときに、また『自粛』生活をやるのか。永遠にそれを続けるわけにはいかないのです」

これまで述べてきた理由により、日本人の多くが広い意味での免疫を獲得しており、これから集団免疫が徹底されていくというのは、少なからぬウイルス研究者の共通見解だ。順天堂大学特任教授の奥村康氏が語る。

「新型コロナでは、PCR検査で陽性反応が出た人でさえ、9割以上は無症状です。それは、感染後5日~1週間で抗体ができるからです」

集団免疫というと、まず犠牲者を出さねばならない恐ろしい考え方のようにも聞こえるが、専門家のあいだでは、ほとんど常識的な考えだという。

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