「新しい生活様式」が、日本経済をこれほど破壊してしまうとは

これから何が起きるのか…?
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もう飲食業は惨劇に直面している

たとえば、冒頭の東京美々卯のような飲食業である。フードビジネスコンサルタントの永田雅乙氏が惨状をこう語る。

「飲食業は、一般の皆さんが想像する以上の惨劇に遭っています。業界全体で前年比およそ60%ダウン、居酒屋業界などは90%減少がザラで、かぎりなくゼロに近い。

いくつかの大手チェーンも資金繰りが怪しくなっており、私の計算では10月ごろにキャッシュがなくなる可能性がある焼き鳥チェーンもあります。今年の秋がひとつのヤマです。10月までに、飲食業の30~40%が姿を消すことになる恐れがある」

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自粛解除により、町は多少の賑わいを取り戻したようにも見える。だが、今後また感染が広がり始めれば、いつ元の自粛状態に戻るか分からない。客も、おいそれと以前のように密集して飲み食いをする気になれない。旅行・宿泊業を支えていたインバウンド需要など、もはや二度と元には戻らないだろう。

人の動きが滞る中、自動車も売れず、店で飲むビールも売れない。あらゆる会社が連鎖的に危機に陥っていき、負のスパイラルが止まらない。中小企業や巷の飲食店は次々に潰れ、百貨店には客が戻らず、在宅勤務で服が売れないためアパレル業者も壊滅していく。

 

それどころか、コロナ感染を恐れ、外来患者が激減した病院・クリニックも危ない。日本病院会などが実施した調査では、4月の各病院の利益率は平均マイナス9%と大赤字で、コロナ患者を受け入れた病院はマイナス11%超と、危機的状況だという。

本誌は今回、「満席にすること」が許されなくなってしまった社会で、もがき苦しむ業界の現場の声を拾い集めた。

まずは、あたかも感染の諸悪の根源のように糾弾されたライブビジネスだ。音響専門会社(株)sound design.の大内健司社長がこう語る。

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