知育玩具は、マニュアルにこだわらず、
好奇心をどこまで広げられるか

知育玩具のおもしろさと利点は、おもちゃと触れ合うだけでなく、おもちゃから発想や思考が広がっていくことにある、と石戸奈々子さんは言う。

石戸奈々子さん NPO法人CANVAS 理事長 
東京大学工学部卒業後、マサチューセッツ工科大学メディアラボ客員研究員を経て、NPO法人CANVAS、株式会社デジタルえほん、一般社団法人超教育協会等を設立、代表に就任。慶應義塾大学教授。著書には「プログラミング教育ってなに?親が知りたい45のギモン」、「子どもの創造力スイッチ!」、「デジタル教育宣言」をはじめ、監修としても「マンガでなるほど!親子で学ぶ プログラミング教育」など多数。これまでに開催したワークショップは 3000回、約50万人の子どもたちが参加。http://creativekids.jp/

「鈴木さんと娘さんの遊び方はまさに理想的です。おもちゃというツールはあくまでもきっかけ。大事なのは、それをもとに疑問を持って思考を深めたり、さらには新たなアイデアを発想したりすることです。おもちゃにはマニュアルがついていますが、それはあくまでも基本であって、それにガチガチに囚われる必要はないと私は思っています。ですから、自分たちで太陽系を調べてよりリアルに塗ることにこだわったというのもとても素敵な展開ですよね。

実は私もワークショップで子どもと、この『ハピエンス』シリーズを体験しました。作ったのは、電気回路のしくみで音が出るピアノの『マジカル・ピアノ』というアイテムでした。マニュアルでは、鉛筆で色を塗ったり、専用のテープなどを貼って電気を通して音を出すしくみになっているのですが、うちの子は言われた通りにやらない性格で(笑)。家中のものを使って音が出るか調べまくっていました。でも、調べることで、電気が通るもの通らないものも違いを自然と子どもはみつけていくわけです。マニュアルに囚われず、子どもの自由な発想で遊ぶことも、こういった知育玩具には大事な要素になると思いますね」(石戸さん)

電気回路のしくみで音を出すピアノが作れる『マジカル・ピアノ』