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名将・野村克也氏が断言「大きな夢を叶えるには、目標を3つに分けよ」

ノムさん最後のメッセージ(4)
野村 克也 プロフィール

小さな目標を1つずつこなせ

この時の私の目標が「一軍入り」ではなく、「一軍の正捕手となる」とか、「一軍で四番を打つ」というような己の実力を度外視したものだったら、努力することを途中で投げ出していたかもしれない。

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努力を継続させるためには、目標は高すぎるのも考え物である。階段を一段一段上っていくように、着実にステップアップできる目標を立てることが大切なのだ。

プロ入り3年目に一軍入りを果たした私は、「正捕手になる」ことを次の目標に掲げ、それが達成されると、今度は「打率3割」、そして「本塁打40本」と、少しずつ目標のレベルを上げていった。プロ生活にも慣れ、余裕が出てきたため、前項で述べた「大中小の目標」を立てられるようになったのだ。

夢や目標があると、そこに向かうための厳しい鍛錬も、「辛い」とか「嫌だな」と感じなくなる。「この練習を積み重ねていけば目標が達成できる」と思えば、どんなに厳しい練習も楽しくできるようになるものなのだ。

 

私は「野球が大好き」ということもあるが、常に目の前に目標を掲げていたため、他人の3倍の努力をしても、それを「苦しい」「嫌だ」と感じることは一度もなかった。

物事に前向きに取り組んでいくためにも、着実にステップアップできる「小さな目標」を、まずは持つことをおすすめしたい。