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名将・野村克也氏が断言「大きな夢を叶えるには、目標を3つに分けよ」

ノムさん最後のメッセージ(4)
野村 克也 プロフィール

目標は3つに細分化せよ

プロ野球の場合で言えば、大きな夢、目標は「日本一を目指します!」という内容が多い。

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ただ、「日本一になります!」と言った選手に、「じゃあ、お前は日本一になるために具体的にどうするんや?」と聞くと、「えっと……」と言葉に詰まってしまう。

大きな目標は、耳心地はいいが、具体性に乏しいため、それでは実現性も低くなってしまう。だから私は、先述した3つのパターンの目標を持つように助言していたのだ。

チームが「日本一」になるために、自分はどうしたらいいのか? その前段階が、「中くらいの目標」となる。ピッチャーなら「二桁勝利」になるかもしれないし、バッターなら「打率3割」「打点100」といった具合になるだろう。大きな目標よりも、具体性を持たせたものが「中くらいの目標」には適している。

「小さな目標」は、「中くらいの目標」を、より細分化したものである。投手なら、「二桁勝利」をするためにはどうしたらいいのかを考え、「ローテーションを守り、月に〇回登板」とか、「月に〇勝」「月に〇イニング投げる」といったように、内容をより具体的にしていくわけだ。

 

バッターなら、3割を打つための必要安打数を導き出し、「月間〇安打」とか「週間〇安打」と、どんどん細分化していけばいい。

「千里の道も一歩から」ということわざもあるように、大きな夢を描いたとしても、そこにいたる道程は一歩一歩、歩を進めていくしかない。夢や目標に到達するための近道はないのである。