世間的には「夢は大きく持て」とか「夢は大きければ大きいほどいい」と言ったりするが、「夢は大きければいい」という考え方は、ちょっと大雑把すぎるように私は思う。
確かに、大きな夢は簡単にイメージできるし、聞こえもいい。だが、大きな夢は具体性に欠け、「目標」としての役割を果たさない時がある。つまり、大きな夢はあまりにも漠然としすぎているために、そこに向かってどう進んでいったらいいのかわからなくなりやすいのだ。
また、大きな夢は荒唐無稽な内容になりがちで、いざ夢に向かって進もうと思ったら急に我に返り、「やっぱり自分には無理だ」とあきらめることになってしまう場合も多いのではないだろうか。
では、夢に向かって歩みを進めるにあたり、迷ったり、あるいはあきらめたりしないようにするにはどうしたらいいのか?
私は監督をしていた時、選手たちに「大きな夢や目標を持つのはいいが、そこに向かう道程において、複数の目標を入れていくといい」と教えていた。
複数の目標とは、具体的に「大きな目標」「中くらいの目標」「小さな目標」の3パターンである。