ソフトバンクグループは、みずほ銀行を筆頭とするメガバンクからも大量の資金借り入れを行っている「シャッキング(借金王)」である。
「大きすぎてつぶせない」ということはよく言われるが、これらの銀行にとっては「貸し込みすぎてつぶせない」というのが実情だ。
景気拡大期で金融機関の業績が好調であれば、損失を飲み込んで破たん処理を行うことも不可能ではないが、新型肺炎ショックでバランスシートが棄損すると「貸し込みすぎた先」を破たんさせることは難しくなる。新型肺炎ショックは、実はソフトバンクの追い風になっていると言えないこともない。
ただ、逆に万が一のことがあれば、日本の主要銀行を巻き込む大惨事になる可能性があることには注意したい。