正義という名の棍棒を振り回す「ゼロリスク信者」たち

あなたの、その正しさは本当に正しいか
週刊現代 プロフィール

「いま、新型コロナ対策に役立たないものは、すべて『不要不急』だと言わんばかりの世論が形成されています。

しかし、不要不急と言われた場所で仕事をしている人がいる。その人たちにとっては『必要火急』なんです。切り捨てられてしまえば、倒産や自殺さえありうる。

 

人には様々な生活があるのに何が不要で何が不急かが、ある疾患にかかるか否かの医学的視点だけで決められ、それが道徳となってしまうことは社会に禍根を残します。

感染症の拡大を阻止するのか、それとも経済的なダメージを低減することを優先するのか。こう語られることが多いですが、どちらも命にかかわる問題です。

感染拡大の抑制だけが社会に平和をもたらすわけではありません。新型コロナが炙り出した歪な『正しさ』を見直さなければ、ますます生きづらい世の中になってしまいます」

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「自粛派」vs.「経済派」、「東京」vs.「その他」というように新型コロナはこの国に様々な分断を生んでしまった。自分がどちらの立場に立つかで「正しさ」は変わる。

絶対的な間違いと絶対的な正解で二分できるほど、我々が生きている世界は単純ではない。

『週刊現代』2020年5月23・30日号より