Photo by gettyimages

もう一度言おう、中国がアメリカに「絶対に勝てない」その理由

「香港経済崩壊」はあり得ないと言う人へ

「米ドル交換停止」が徐々に現実味

先週は香港問題に焦点を当てて、中国は米国に「絶対に勝てない」理由を書いた。一言で言えば、米国が香港ドルと米ドルとの交換を停止すれば、香港経済は一発で崩壊してしまうからだ。今週は中国にも目を配って、その続きを書こう。

読者の中には「香港には多くの米国企業が進出しているから『米ドルへの交換停止』のような荒業を断行したら、米国も返り血を浴びる。だから実行できないだろう」と考える向きもあったかもしれない。

だが、この話は「私が頭で考えて、導いた論理的帰結」というだけではない。現地では、多くの人々が抱く心配となって現実化している。

Photo by gettyimages
 

たとえば、6月8日付のサウス・チャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)はアナリストの話として「香港への国家安全法導入に対して『中国と香港を制裁する』というドナルド・トランプ米大統領の最近の脅しは、米ドルへのアクセスを遮断するプロセスの始まりになるかもしれない」と報じた(https://www.scmp.com/economy/china-economy/article/3087996/could-us-sanctions-over-hong-kong-national-security-law)。

これは、まさに私が先週、6月5日公開コラムで指摘した話とまったく同じだ(https://gendai.ismedia.jp/articles/-/73081)。物事の本質を論理的に突き詰めれば、東京で考えても香港でも、同じ結論になるという実例である。