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最終面接もオンラインで実施…「新しい採用」に不安はないか?

「採用する側・される側」の本音

新型コロナウイルス感染症の影響で、企業の様々な活動に変化が現れている。そのうちの1つが「採用」だ。コロナ禍により採用スケジュールの大幅な遅れが生じる一方で、選考プロセスの「オンライン化」への対応を迫られた関係者も多いだろう。

大手人材系企業のエン・ジャパン株式会社の調査によると、2022年に卒業予定の大学生/大学院生669名のうち、オンラインでの「就活セミナー・イベント」へ参加した経験があるのは約8割。一方、7割近くの学生がオンラインでの「最終面接」に抵抗があると答えている。
*参考:22卒学生600名に聞く「オンライン就活」意識調査

ともすれば熱意や温度感が伝わりづらいとされるオンラインの面接。企業にとっても、学生や転職志望者にとっても、やはり一度は対面で会う機会がなければ、満足する採用活動はできないのか?

一連の採用活動をオンラインで完結している企業や、オンライン面接経験がある候補者に率直な疑問をぶつけてみた。

対面のメリット、オンラインのメリット

スマートフォンのゲームコンテンツや情報サイトなどを運営する株式会社エイチームは、2021年卒学生の採用活動プロセスをオンライン完結で行った。以前から一部オンライン面接を導入していたが、最終面接までオンライン化したのは、今回が初めてだという。同社 人事部 新卒採用チーム 落合佑介さん(29)に、オンライン完結の採用活動に不安はなかったか訊いた。

「当社では、遠方の候補者(学生)の負担を減らすため、これまでも一部オンライン面接(ZoomやSkype)を導入していましたが、最終面接は必ず対面にて面接実施をしていました。新型コロナウイルスの感染拡大で候補者の方の健康と安全を最優先に考え、最終面接もすべてオンライン化しました。

もともとオンライン面接を一部導入していたこともあり、候補者へのアナウンス含め、スムーズに移行することができました。経営陣とのコミュニケーションにおいても、一部導入していた事例を踏まえて相談することができ、移行後も大きなトラブルなく運用が実現できています

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オンライン採用の経験値があることで移行の負担はなかったようだが、問題はまったくなかったのか?

実際の社内を見ていただく機会が減ったため、候補者への魅力付けという部分では、まだ課題が残っていると思っています

なるほど、オフィスに漂う雰囲気やそこで働く人の息遣いを感じることは、オンラインでは難しい。