6月15日 フランクリンの凧の実験(1752年)

科学 今日はこんな日

地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

1752年のこの日、アメリカのベンジャミン・フランクリン(Benjamin Franklin、1706-1790)によって凧を用いた実験が行われたとされています。

 

彼は「避雷針」の開発者として知られていますが、この発明と深い関わりがあるのが1752年の凧を用いた実験です。

簡単に説明すると雷の日の空に凧を揚げ、雲の中の静電気を集めることに成功したのですが、ここで大きな役割を達成したのが実験の数年前に開発されたライデン瓶です。

凧の実験を行うフランクリンと彼の甥。右下にライデン瓶が置かれている Photo by Getty Images

これはガラス瓶の外側と内側に錫(スズ)箔を貼り、絶縁性の蓋の中心に金属棒を通して内側の箔に接着させたもので、初期のコンデンサーと言えるものです。

フランクリンはタコ糸の一端をこのライデン瓶に貼り付けることで雷雲の中の静電気を集めることに成功しました。

ライデン瓶 Photo by Getty Images

このきわめて危険な実験(検証実験で死者が出たこともあるといいます)によって彼は「雷は電気である」こと、そして「凧糸のような柔らかいものでも電気を通すことができる」ということを知りました。

この性質を応用して完成したのが現在の避雷針です。

ちなみに、現在の日本では建築基準法第33条によって高さ20mを超える建築物にはこの避雷針の設置が義務付けられています。

また、余談ではありますが、フランクリンは科学者にとどまらず文筆家、外交官、政治家など幅広く活躍しました。アメリカ独立宣言の起草者の1人でもあります。

「代表的なアメリカ人」と称されたフランクリンのさまざまな功績は、彼の肖像がアメリカ100ドル札に使用されていることからも見て取れます。

100ドル札の肖像に使用されたフランクリン Photo by iStock