# 飲食店

もはや誰も覚えていない「プレミアムフライデー」はなぜ失敗したのか

コロナ禍のウラで消えた…?
永田 雅乙 プロフィール

今年1月で情報が途絶えた

前述したプレミアムフライデー推進協議会の特設サイトは、今のところ確認することができる。しかし、同サイトの「お知らせ」の欄を見てみると、それまでは毎月中旬と下旬に決まって発信していた「プレミアムフライデー」情報・直前情報が、今年1月30日を最後にピタッと更新を停止している

ちなみに、同サイトに加えて、経済産業省のニュースリリースでもこれまでプレミアムフライデーの情報がアナウンスされてきた。しかし、こちらも今年1月の情報で途絶えてしまっており、2月以降についてのアナウンスは一切なかった。まさに、“自然消滅”である。

今年1月以降、更新が止まっている特設サイト
 

プレミアムフライデーが自然消滅した理由について、まず思いつくのが新型コロナウイルスの影響だろうか。新型コロナウイルスをめぐる主な動きを振り返ると、中国の武漢市で肺炎患者が確認されたのが昨年12月。その後、日本人の初感染確認がされたのが1月28日だ。

つまるところ、日本で新型コロナウイルスが感染拡大するタイミングとプレミアムフライデーの情報発信が止まったタイミングは一致している。すでに2月末には大規模イベントの自粛要請や全国の学校への臨時休校要請がされていることからも、アナウンスこそなかったが、プレミアムフライデーも自粛に追い込まれたと考えるのが筋だろう。

だが、プレミアムフライデーが自然消滅した原因をコロナ禍だけで片付けてよいものだろうか。筆者が携わる外食業界の目線で言わせてもらえば、「プレミアムフライデーは、コロナ禍が起きる以前からすでに失敗していた」のである。その理由について、今回は解説していきたい。