小池百合子氏「たった55日の防衛大臣」時代に起こした大混乱の真相

救世主として現れ、怪物として去った
半田 滋 プロフィール

言葉は多いが、よくわからない

テレビキャスターから政界入りし、細川護煕、小沢一郎、小泉純一郎といった有力者に接近しては出世のステップを駆け上がった。「政界渡り鳥」の悪評があったものの、一方で「男たちの嫉妬はすごいからね」と話し、小池氏に期待する防衛官僚もいた。

防衛相に指名され、白のスカート・スーツで官邸に現れた小池氏は、皇居での認証式には濃紺のドレスに着替え、防衛省への初登庁には黒のパンツ・スーツと2度のお色直しをする気合の入れようだった。

 

午後6時42分から防衛省10階の会見室であった就任の記者会見。前任者が原爆発言で退任したこともあり、米国による原爆投下についての感想を求められたが、小池氏は「歴史の評価については、歴史家に任せたい」「人道的には認められない事は明らかです」とあいまいな答えに終始した。

言葉は多いものの、中身がわかりにくいため、再質問となり、その回答がまたわからないので再々質問をする、といったループ状態に陥り、就任会見は51分という異例の長時間におよんだ。

明快に答えたのは、記者の質問が小池氏の背景にある世界地図に及んだときだ。前日まで背景は、青いカーテンだった。

小池氏は「このカーテンがちょっとくすんで見えて。テレビ出身なもので、すみません。でも、やっぱり、世界の中の日本、日本の安心安全を国民に対して伝える上でですね、こうやって世界をバックにしながら伝えるというのも一つのメッセージになるのではないかと思っております」とよどみなく答えた。

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