〔PHOTO〕gettyimages

劣等感はあるが罪悪感はない…ネットで誹謗中傷を繰り返す人々の心理

経験者は「依存症」とも表現するが…

伊藤詩織さんの提訴

ジャーナリストの伊藤詩織さんが6月8日、自らを誹謗中傷するかのようなイラストをSNSなどに投稿した漫画家のはすみとしこさんや、その投稿をリツイートした人々を名誉毀損で提訴した。

はすみさんは、伊藤さんが性的暴行を受けたことを実名で公にしたあと、「枕営業大失敗」「そうだデッチ上げよう!」などと揶揄する数点のイラストをSNSなどに掲載していた。

提訴を受けてはすみさんは、「これは風刺画であり、フィクションだ」と苦しい弁解をしている。確かにイラストでは伊藤さんを名指ししてはいないが、イラストの風貌は伊藤さんとよく似ているし、伊藤さんの著書らしき本のイラストなども描き込まれている。

伊藤詩織さん〔PHOTO〕gettyimages
 

どれだけ「フィクションだ」と言い訳をしても、誰が見ても伊藤さんを連想し、彼女への中傷だとわかるようなものが「フィクション」であるという言い訳が通るわけがない。むしろ、「フィクション」を装うような体をしていることのほうが悪質だ。

また、風刺というのは、本来は権力者に対して行うものである。一個人をターゲットにして攻撃し、権力におもねるような態度は風刺とは言わない。

さらに、はすみさんは提訴された後、自らのツイッターのトップ画像をわざわざ当のイラストに変更している。こちらはことさらに世間を挑発するかのような振る舞いである。