性別関係なしに、性暴力は被害者の魂を殺す

冒頭の映画『罪と女王』のメイ・エル・トーキー監督は、本作を制作するにあたり、成年女性による未成年男性への性虐待において、加害者と被害者、双方の治療を行っているセラピストに取材をしたという。

「男性のセクシュアリティや男性への暴行はタブーです。多くの男性は、おそらく自分たちが暴行を受けたことにも気付いていません。しかし、一部の男性にとってそれは当てはまりません。彼らは虐待を表現する言語を持っていないのです。そういった場合、虐待の経験は彼らの魂を脅かし、将来的に影響を与える可能性があります」と監督は語る。

〔PHOTO〕『罪と女王』より

数々の映画やメディアを通して、未成年の少年と成人女性の性行為はロマンス化されている。そしてこうした文化的な刷り込みにより、自分が傷ついたという自覚がある少年たちは、その感情を「男らしくない」と思い、無理やり飲み込んでいるのではないだろうか。加害者や被害者の性別関係なしに、性暴力は被害者の魂を殺す。私達はそれを忘れてはいけない。

【参考】
Vili Fualaau Is Looking for A Woman 'His Own Age or Younger' After Split from Mary Kay Letourneau - People

罪と女王』は、6月5日(金)より、ヒューマントラストシネマ有楽町、アップリンク吉祥寺、シネ・リーブル梅田、他にて公開


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