性犯罪者を「美人シングルマザー」と称した日本のマスコミ

ここ日本でも、同様の事件が起きている。2019年9月、香川県在住の23歳の女性が福岡県在住の小学6年生の男子に対する強制性交、児童ポルノ法違反容疑で逮捕された。女性とこの少年はオンラインゲームで出会い、女性が少年に香川県に来る旅費まで出して彼を自宅に呼び寄せ性交渉したり、わいせつな写真や動画を撮影したりしたという。が、驚くのはこの判決だ。なんと、懲役3年に執行猶予5年がついたのだ。

当時の報道によると、被害男児に対して150万円を支払い、2度とあわないことを約束し示談していたことと、メッセージアプリ内に「将来は結婚しよう」「愛してる」などの恋愛感情を示すやりとりが残されていたことから、「悪質性が低い」と判断されたという。彼女には今回の被害者以外にも性的関係を持っていた未成年者が複数いたと言われているにもかかわらず、だ。

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メディアがこの加害者女性を「23歳の美人シングルマザー」と報じたことも、ジェンダー・バイアスに満ちている。加害者が男性だったら、「イケメンシングルファーザー」などと書き立てるだろうか。犯罪を報道するのに女性の外見や婚姻歴は関係ないはずだ。

そもそも、日本の13歳以上という性的同意年齢は先進国のなかでも低く、明治時代から変更されていない。アメリカでは州によって異なるが16歳から17歳、フランスは15歳、イギリスでは16歳だ。だから、国連は2008年に日本に対し、性的同意年齢の引き上げを勧告しているし、国内の性暴力の被害当事者団体や支援団体も引き上げを求めている。それでもなお、日本の性的同意年齢の引き上げは見送られ続けている。