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文在寅の大誤算…まさかの「マイナス成長」予想で、V字回復も厳しいワケ

韓国経済、最新の数値が示すこと

マイナス成長予想が出た

5月下旬から6月上旬にかけて、韓国では2020年のGDP成長率見通しの最新値が相次いで公表されたが、世界的な新型コロナウィルス感染拡大の影響で予想どおり大変厳しい数値となった。

韓国では様々な機関がGDP成長率の見通し値を公表しているが、政府、中央銀行である韓国銀行、政府系経済シンクタンクである韓国開発研究院(KDI)の3つの機関が発表するものが重要である。

その結果をみると2020年のGDP成長率は、最も高いKDIが0.2%、続いて政府が0.1%を予測しており、韓国銀行については最も厳しいマイナス0.2%となるとしている。

韓国のGDP成長率については、景気が良かった2017年には3.2%、景気がいまひとつであった2019年でも2.0%であった。よってマイナス成長の可能性があるということは、コロナウィルスの感染拡大の影響がいかに大きいかを物語っている。

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2020年がマイナス成長となれば、1953年にGDP統計がとられるようになってから3回目のこととなる。最初のマイナス成長は1980年であり、前年には朴正煕大統領が暗殺され、その年には光州事件が発生するなど政治的に極めて混乱したことなどが原因となり厳しい不況に陥った。

そして二度目のマイナス成長は1998年であり、前年末には通貨危機が発生したが、IMFから資金援助を得る条件として、超緊縮的なマクロ経済政策を講ずることとなり、その結果、経済が大きく停滞した。なお、リーマンショック後の2009年はマイナスにこそならなかったがゼロ成長に近かった。