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「投資の神様」直伝、株価が伸びる会社を見抜く「5つの凄テク」全公開!

決算書だけで企業の価値はわからない

会社は生き物だ

会社(企業)は「法人」とも呼ばれる。もちろん会社は120%、人間ではないが、法律制度によって「人とみなし、人と同じ権利義務を持つ」ということである。

例えば、工場設備や店舗は「物」なので、それ自体が契約を結ぶことはできない。しかし、それらを所有する企業(法人)が、まるで人間のように「法人契約」を行うことができる。

だから、会社に投資をすると言うことは、工場や店舗(あるいはそれらの立地する土地)などの「物」ではなく、「人に似た生き物=法人」に投資をするのである。

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例えば、金(ゴールド)は、グラムやオンス単位で計量できる。無重力の宇宙空間にでも行かない限り、誰がはかっても同じだ。また土地は、公的な図面と実測が異なることがしばしばあるが単に図面や計測が不正確なだけで、きちんとはかれば誰がやっても同じだ。

ところが、企業の場合は、そもそも決算の数字すらあいまいだ。もちろん、公表される決算の数字は1つであるが、誰がやっても同じになるわけではない。

経営の神様と言われるピーター・F・ドラッカーは、「新入社員が1年も会計の勉強をすれば、『合法的に』決算内容を思い通りにできる」と述べている。特に「減価償却」についてはドラッカーだけではなく、投資の神様ウォーレン・E・バフェットの師匠であるベンジャミン・グレアムもその著書「証券分析」で欺瞞性を詳しく論じている。

人間と言うのは細かな数字を見せられると、それが正しいかのように思ってしまうが、企業決算の数字は金の重さや土地の面積のように正確なものではない。

だから、過度に重視してはいけないし、バフェットが単純な決算数字ではなく、生き物としての会社=法人の価値を織り込んだ「本質的価値」を重視していることは、3月25日の記事「『コロナほどの大暴落も悠然と構えればよし』バフェット流投資の秘訣」で述べたとおりだ。