あなたの身近にも…?OB・OGじゃないのに同窓会に来る厄介な人々

これはSNS時代の悲劇かもしれない
秋山 謙一郎 プロフィール

「居場所ができた」という思い込み

超体育会系、縦横の結束が日本でもっとも強い学校といっても過言ではない防衛大学校(神奈川県横須賀市)ですら例外ではない。防大もまた、所属していた部活動などのコミュニティごとに、「Facebook」内で、そうしたグループが設けられている。

これに参加していた防大中退のBさん(45)は、そのグループへの加入を、Facebook上で再会した防大時代のかつての同期生から勧められたときの喜びをこう語った。

「卒業しておらず、2学年の途中で辞めた自分を、かつての同期は同期として、先輩方は後輩として、後輩たちは先輩として、自分をOBとして認めてくれたのが嬉しかった。だから、つい、そこに甘えてしまった」

こう語るBさんは、Facebookのグループ内で、防大卒業後、約20年、主に現役自衛官として生きてきたOBやOGたちとの離れた時間、人生の隙間を埋めようと、頻繁に近況報告を兼ねて投稿を繰り返す。

グループ内での投稿のほとんどが、BさんによるものでFacebook画面が埋め尽くされることもしばしばあった。

〔PHOTO〕iStock
 

それでも、先輩たちからは「外で活躍しているね」、後輩たちからは「自分らと違い外の世界をご存じの先輩の存在は有難いです」と言ってくれる。同期からも「お前は同期だからな」と、4年間共に過ごし、卒業した同期生と同じように扱ってくれている。

たとえ卒業していなくても、たった1年でも、自分は防大で学び、厳しい部活で苦労した。それは誇っていい、だから、このFacebook内で集まったメンバーで、実際に対面する際、自分が率先して音頭を取ろう――、Bさんは、そんな使命感に駆られ、同窓会の幹事役を率先して引き受けた。こうすることで、一度、切れた防大との縁が繋がるような気がした。いつしか、その部活の同窓会にみずからの居場所ができたような気がした。

だが、それは、Bさんの思い込みだと思い知らされる。