予期せぬ妊娠は「相談していいこと」

連日届く相談のメールに、私はかつての自分を重ねてしまいます。

私は10代の頃、年上の男性から避妊をしない性行為をされたことがあります。それが「性被害」であると認識できたのは、それから72時間以内ではなく、数年後に性教育や性的同意について学んでからでした。「大人の恋愛ってそういうものなのかな」と漠然と考え、ただ生理が来るよう祈った末、私は20歳で中絶を経験しました。

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妊娠検査薬、産婦人科、産むかどうかの選択……全てが遠い世界のものだったのが、ある日突然、当事者になり対峙することになりました。学校の保健体育の授業を受けても、「危ない橋」かを見極め、自分を守るための術は身についておらず、性行為も避妊も相手に委ねることが普通のことだと思っていました

「相談してもいいこと」とすら思えませんでした。自分の至らなさや残念さに何度も反吐が出て、自分が嫌になっても、それでも人生は止まらず続いていく現実を重ね、性と生殖に関する健康と権利を学び、様々な人とつながり語ることで、ようやく自分らしく生きる道を模索してきました。ただ、その苦しさを経験する前に、情報を得る機会や相談できる場、避妊へのアクセスができていれば、また違った人生があったとも思います。

すべての子ども・若者たちにとって相談や支援の場が、自分を恥じ、責められる場ではなく、安心と安全につながる場であること。そして、若者たちが当たり前に自分の身を守るための知識や必要なケアにたどり着ける環境が今、必要なのではないでしょうか。皆さんも社会を構成する一人として、これからの世代のためにできることを考えてみませんか。

▼ピルコン 避妊・妊娠、性について相談したい方のための相談窓口一覧
https://pilcon.org/help-line/contact

▼義務教育段階での包括的な性教育を求める署名キャンペーン
http://chng.it/8yPqPvkmBm

▼アフターピルのアクセス改善を求める署名キャンペーン
http://chng.it/X2hxrZ4TDz


▼6月17日 オンライン院内勉強会『新型コロナウイルス感染症の影響下における妊娠不安の実態と緊急避妊薬の課題』を開催!

新型コロナウイルス感染症対策に伴う外出自粛の影響で女性や子どもに対する暴力が世界的に急増しており、日本では意図しない妊娠の不安に関する相談の増加が報道されています。緊急避妊薬のオンライン診療が認可された今、新型コロナの影響で先行きの見えない不安が続くなか、女性や子どもの健康を守るために必要な課題や施策を考えます。

■日時・場所:2020年6月17日(水)13時~15時
■会場:議員会館よりオンラインで配信予定
※申込された方に当日ZoomのURLをお送りします。後日YouTubeにて動画を適宜編集のうえ配信予定。
■対象:国会議員、メディア、一般の方(※一般の方の参加はオンラインのみ、定員80名、先着順)
■主催:緊急避妊薬の薬局での入手を実現する市民プロジェクト
■詳細・お申込み:https://kinkyuhinin617.peatix.com/