漂流する「若年妊婦」に必要な「居場所」

また、相談者の相談が性暴力や家庭での暴力が関わる場合は、ピッコラーレでは児童相談所や女性センター等と連携しながら必要な支援を届けているそうです。

このように、10代でも親を頼れなかったり、親から虐待を受けながら生きてきた子は少なくありません。ピッコラーレでは、そんな社会の中で漂流せざるを得ない若年妊婦の居場所づくりの事業「project HOME」をスタートさせました。

「未成年の場合、自治体の支援制度を使おうとしても法律がうまく対応しておらず、支援からこぼれ落ちてしまう場合もあります。

たとえば、親の虐待により児童養護施設で保護されている子が妊娠すると、施設側で管理できず、親元に返さざるを得ないケースもあります。そのような場合、社会資源を活用しながらも、その子が妊娠を抱えながら生きていくために一旦様子を見ながら見守る中間支援の場が必要だと考えました」

「project HOME」は豊島区の一軒家を拠点とし、そこで、10〜20代の方たちが気軽にこころやからだの悩みを無料で相談できる「ピコの保健室」も2020年7月頃から始める予定とのこと。

認定NPO法人PIECESのメンバーと一緒に、豊島区の「HOME」にて(NPO法人ピッコラーレ提供)

「妊娠はひとりではできません。女の子の身体のことをちゃんと考える相手の男性が増えれば、生まれた日の虐待死をなくしていけるのはないかと思います妊娠は女の子たちだけの責任ではありません。そして、若年で居場所もなく、社会のルールにのれず、支援からこぼれ落ちている子たちを、社会でサポートする体制が必要だと思います」