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真の「東京アラート」は、新型コロナウイルスより前に始まっていた

東京一極集中、そろそろ終わりにしよう

“首都封鎖”をせざるを得ない事態になったら…

人々が接することを否定した新型コロナウイルスは、超過密都市・東京のリスクを浮き彫りにした。都道府県別の陽性者数を確認すれば、東京都が抜きん出て多い。

東京といえば直下型地震が危惧されてきたが、感染症によっても都市機能が麻痺することを多くの人が知った。いつか“首都封鎖”をせざるを得ない事態になったならば、政治や行政など日本の司令塔は全面停止し、日本経済は壊滅的な打撃を免れない。

新型コロナウイルスが、東京一極集中の国土形成や経済発展モデルに警鐘を鳴らしているということだ。これこそ、真の「東京アラート」であろう。

記者会見でもソーシャルディスタンスが設けられた photo by gettyimages
 

新型コロナウイルスがもたらした社会の変質の中で最も大きかったのは、「ソーシャル・ディスタンシング(社会的距離の確保)」に代表される他人との距離の取り方であった。

国民の公衆衛生への意識は過去になく高まっており、新型コロナウイルスの感染が終息したとしても暮らしの中で定着するだろう。すでに、過密状態を避けながら快適に暮らすという新しい生活スタイルを志向する人たちが出てきている。

こうした動きに対して、人口激減県ではUターンやIターンへの期待が膨らんでいる。テレワークが急速に普及し現実味が一挙に増したからだ。コロナ禍は、東京一極集中是正が進むきっかけとなるのだろうか。