6月14日 病理学者カール・ラントシュタイナー誕生(1868年)

科学 今日はこんな日

地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

1868年のこの日、ABO式血液型の発見者として知られるカール・ラントシュタイナー(Karl Landsteiner、1868-1943)がオーストリアで生まれました。

 

彼はウィーン大学医学部を卒業したのちにオランダへと渡り、ロックフェラー医学研究所の研究員として抗原抗体反応に関する多くの重要な発見をしました。

研究室のラントシュタイナー Photo by Getty Images

彼の発見で特筆すべきことは、やはり「血液型」の発見です。

ラントシュタイナーは人の赤血球が他の人の血清によって凝集することから血液型の存在を発見しました。

血液型と聞いた時、多くの人が「ABO式血液型」を思い浮かべると思いますが、彼が発見した血液型はこれだけではありません。いくつかご紹介したいと思います。

ABO式血液型…我々がふだん耳にする血液型。血球と血清間での凝集反応によってA、B、AB、Oの4種類に分類される。

MN式血液型…赤血球上のM抗原とN抗原の有無によってM、N、MNの3型9種類に分類される。個人識別などの法医学分野で使用される。

Rh式血液型…赤血球膜上にあるD因子の有無によってRh(+)型とRh(−)型の2型18種類に分類される。名前の由来は当初血液分類の指標となったRh因子(現在ではLW抗原)を持つアカゲザル(rhesus monkey)にちなむ。

Rh式の名前の由来となったアカゲザル(rhesus monkey) Photo by Getty Images

これらの発見によって輸血はより安全なものとなり、今でも多くの人を救っています。また、これらの功績から、彼には1930年にノーベル生理学・医学賞が与えられています。

最後に付け加えると、日本では血液型占いや血液型によるパーソナリティ診断が横行していますが、これらの血液型による性格の違いは存在しないことがわかっています。わかっていて楽しむのは自由ですが、気にしすぎるのは地球人の評判を下げてしまうような気がします。