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小池百合子都知事の疑惑を大手マスコミが「冷笑スルー」し続けた理由

都庁記者クラブの情けない取材ぶり

真相はいったい…?

7月5日投開票の東京都知事選で、続々と候補者が名乗りを上げる中、再選が確実視されている小池百合子都知事の「学歴詐称疑惑」の議論が、尾を引いている。

その詳細に言及している、ノンフィクション作家の石井妙子氏による評伝『女帝 小池百合子』(文藝春秋)が火付け役となったが、小池氏の「カイロ大学主席卒業」という学歴への疑義については、古くから政界やメディア関係者の間では一種「公然の秘密」となってきた。

小池氏にとって、「カイロ大学社会学部」を首席で卒業したという事実が、日本に帰国してからニュースキャスター、国会議員として地歩を固める大きな原動力となったことは疑いない。日本でいう東京大学にあたる、エジプト最高の学府であるカイロ大学を、アラビア語を駆使し優秀な成績で修めたと自称すれば、インターネットもない1970〜80年代当時では検証は難しく、まれにみる「才女」と映ったことだろう。

当然ながら、政治家が学歴詐称をした場合、公職選挙法に抵触し失職する上、刑事責任を問われることになる。これは小池氏にとっては、絶対に認めることができない疑惑なのだ。

小池氏は12日、都知事選再出馬の会見を開いた。ここでも、フリーランス記者の「卒業証書の原本を提示してもらえるか」という質問に対し、「原本(の写真)を(6月12日発売の週刊ポストに)示し」ており「(声明で)カイロ大学からも認めてもらっている」とこれまで同様の回答を繰り返した。

ようやく卒業証書の現物を公開したのは、15日の政策発表記者会見の終了後のことだった。

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一方、カイロ大学は改めて6月9日にfacebookを通じて〈1952年生まれのコイケユリコ氏が、1976年10月にカイロ大学文学部社会学科を卒業したことを証明する。卒業証書はカイロ大学の正式な手続きにより発行された〉と表明している。エジプト政府とも密接なカイロ大学が公式にこう述べる以上、これ以上の追及は困難と言える。