アルコール「等」って?
惑わされるのにも理由がある

「アルコール(エタノール)消毒液」が入手できないことで、別の有効な手段を探してやむをえず選択したケースも多いだろう。特に施設や店舗の場合、コロナ禍では「手指消毒などの感染予防の徹底」を呼びかけられ、営業を続けるためには、手指消毒薬は必要となる。

内閣官房の「新型コロナウイルス感染対策」のサイトは「業種ごとの感染拡大予防ガイドライン一覧」があり、そこには業種ごとに対応が書かれている。上記で出てきた大型家電流通協会は、「店舗入口にアルコール消毒薬等を設置し、お客様に入店時における手指消毒を促す」としていた。アルコール消毒薬「等」と明記している業種は意外と多く、この曖昧さも、次亜塩素酸水の流通に拍車をかけているように感じた。

アルコール「等」とは…Photo by iStock

では、一般の人への消毒への情報はどうなっているのだろうか。政府は今回、内閣官房の「新型コロナウイルス感染対策」サイトを立ち上げ、他にも「首相官邸」「厚労省」ほか各省庁がさまざまな情報を配信している。内閣官房のサイトでは、各種支援に対しては、比較的わかりやすい図表を作って、手続きの流れなどもひと目でわかる工夫を試みている。

が、コロナ禍で多くの人が戸惑っている、マスク問題や消毒に関しては、情報は各省庁でアップされているが、細切れで、まとまってひと目でわかるように作られたサイトはないのだ。私は仕事柄、情報を調べることを生業にしているが、高齢者など「消毒用製品に詳しくない人が読んでもわかる」情報を取り出すのには非常に時間がかることも大いに予想される。

特に今回の新型コロナウイルスでは、情報量が非常に多く、その中にはデマや誤報が出やすい状況になっている。国民生活センターには、消毒に関しても怪しい商品への苦情が後を絶たないという。だからこそ、生活に密着する対策に関しては、誰もがわかりやすくピックアップできるようなサイトが必要なのかも、と正直思ってしまった。