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# 音楽 # 新型コロナウイルス

「フェスのない夏」という地獄…フジロック中止にファンは何を思うのか

「新しい生活様式」と音楽の行方

「それでもフジロックなら…」

そのニュースを聞いたとき、「やっぱりか」という諦観が7割、ぽっかりと穴の開いた喪失感が3割だった。

友人は言った。

まるで『今年の正月は、ありません』と宣言されたような気分だ

フジロック中止――誤報、憶測も含めると5月から既に人の口に上っていたそのニュースが、ようやくオフィシャルから発表された。ほかの代表的な夏フェス、ロック・イン・ジャパンやライジング・サンが早々と中止を決めたことを考えると、遅いタイミングであったと思う。

「FUJI ROCK FESTIVAL'20」公式サイトより
 

日本人アーティストのみのフェスが開催できないのに、様々な国からアーティストを呼ぶフジロックができるわけがないだろう、という声は早くからあった。

それでも最後の最後まで、フジロックはある、と信じて待っていた人もまた、少なくなかった。コロナで様々なフェスやコンサートが次々と中止になる中、それでもフジロックなら何とかしてくれるんじゃないかと信じて待っている人たちだ。

それに応えるように、フジロックの運営側もまた、強気ともいえる姿勢を見せていた。日増しに感染者が増加していく4月3日には、なんと第2弾のアーティスト発表まであった。そこにはFOUR TETやHINDER、Elephant Gymといった海外勢の名前もあった。

やる気かよ、フジロック……」。そんな声がTwitterにも溢れたのを、よく覚えている。