いよいよ開幕! 令和の怪物・佐々木朗希のデビューは意外に早いぞ!

動画「炎のベースボール」第12回
金村義明による野球解説動画「炎のベースボール解説」の第12回。コロナ禍によって延期されていたプロ野球の開幕が6月19日(金)に決定。シーズンが120試合と短縮され、各チームの戦略も大きく変わってくるなかで、まだ次期尚早と見られていた、あのニュースターの活躍も期待できそうだ
 

1年で10試合くらいは投げてくれたら

——今季一番注目されているロッテのルーキー・佐々木朗希選手、出てくるまでは時間がかかると思いますが…。

金村: いやいや、そんなかからないんとちがいます? 

キャンプ取材で、石垣島(ロッテのキャンプ地)に行ったときに、キャッチボール見ただけでも、痺れるような素質でした。フォームを変える必要なんかまったくない。

素材は超一級品と、金村さんも太鼓判!

ただ、体の線の細さがね…気になりました。彼の生い立ちから鑑みれば、厳しい練習っていうのはそんなにしてないと思うんですよね。

菊池雄星や大谷翔平がいた強豪・花巻東に勝ちたい、地元大船渡の仲間と一緒に強いチームを倒して甲子園に行こうぜっていうような練習でしょ。監督も、ご存知のように、甲子園がかかった決勝で投げさせないような監督でしたし。

そんなに投げ込んだりしてないでしょうし、普通の野球の名門校のような厳しい練習はほとんどしてないでしょうね。花巻東行ってればどうだったかなというのもありますけどね。菊池雄星、大谷翔平と、メジャーにあれだけの投手を輩出してる監督のもとで、もしやっておればと…。これはタラレバですけどね。

そういうのを考えると、ロッテはこれから、宝物を育てなきゃいけない。一番恐いのはケガですよ。わかりやすく言うと軽四にベンツのエンジン積んだみたいな。バーンと飛ばしたら、車潰れますよ。高速なんか走ってたら、ガラガラーってなりますよ。

そうさせないようにキャンプでも慎重にやってました。ちょっと肘に張りがあると休ませて。結果、160キロ台投げて騒がれたときも、調べたら何ヵ月か休み肩なんですよね。U-18W杯のときも全然ダメでしたよね。ブルペンで投げて血マメができるという、ちょっと考えられないようなひ弱さを露呈してしまったんで。

キャンプに行ったときには、吉井(理人)コーチにもインタビューしましたけど、「今年1年で10試合くらい投げてくれたらいいかな」と言ってました。

まあ、桜の頃に開幕だった当初の予定と、コロナの騒動でシーズンが短縮された今とでは方針も違うでしょうから、どう変更されたかは知りませんけど。

「イースタンリーグ(二軍)にずっと置いておくつもりはまったくない」とはっきり言ってました。吉井というメジャー経験者のピッチングコーチはそういうやつです。

良かったら上(一軍)にあげて、上で見ながら、1年で10試合くらい投げてくれたらいいかなということでしょう。

もう、誰が見ても、素材は超一級品ですよ。僕も握手もしましたけど、手がしっとりとしてるんですよねぇ。

おそらく、彼は遊びも知らないと思います。これが関西の名門校ともなるとね、そりゃあもう、不良まがいのやつがいっぱいですよ。それに比べれば、本当に純粋です。もう本当、童貞ちゃうかな。

あの素材ですから、鍛えたらどこまで伸びるか、伸びしろを考えたらワクワクしますよね。

大谷翔平も、1年目、初ブルペンを見に行きました。佐々木よりはもう少し線が太かったけど、細かったです。それが、年々大きくなっていきましたからね。

大谷は、野球の虫でした。野球漫画から出てきたような野球少年でしたし。あれはやっぱり日本ハム行って良かった。

その大谷にも、当時、日本ハムのピッチングコーチだった吉井が関わってますからね。吉井は自分の信念を持っているから、すぐ上とぶつかる。権藤(博)さんタイプの人間ですからね。でも、僕は、彼ならしっかり育ててくれると確信しています。