賃貸アパート大手のレオパレス21がいよいよ「窮地」に追い詰められた。
6月5日、レオパレス21が発表した最新決算の内容は目を覆いたくなるような中身だったからだ。
「実際、同社が明らかにした決算数値には暗澹たる数値がズラリと並ぶ。たとえば、2020年3月期決算は最終損益が802億円。前年度が686億円の赤字だったので、2年連続の赤字決算だったうえ、赤字幅が大きく膨れ上がったかたちです」(アナリスト)
レオパレス21といえば、土地持ちのオーナーに賃貸アパートの建築を提案して受注するビジネスモデルだが、過去の施工物件での違法建築がテレビ番組で暴かれて大問題化したことは記憶に新しい。
「同社は施工不良物件の改修工事を進めているが、これが遅れに遅れている。そのため入居率も思うように上がらず、2020年3月期には『本業の儲け』を示す営業利益でも364億円の赤字に転落した。前年度は73億円の営業黒字を確保していたので、いよいよ危機の深刻さが増してきた」(前出・アナリスト)
実際、その決算内容を仔細に見ていくと、同社が待ったなしの「崖っぷち」に追い込まれていることが見えてくる。