海を守る、持続可能な社会への方法は、様々にあっていい――。各国のユニークな取り組みからは、文化の違いも見えてきます。一市民が立ち上げたプロジェクトから、企業が主体となり、世界へと広げようとする海のための動きまで、多様な一歩をご紹介します。

スペインの海に流れ出た
プラスチックがアイウェアに!

SEA2SEE スペイン

海に500年以上も残るという生分解しない漁業網がアイウェアになる。商品はスタイリッシュで高品質。欧米のメディアでも話題に!

2050年、海には魚よりプラスチックごみのほうが増える。その危機的予測からアクションを起こしたSEA2SEE〉はスペインの海岸から生まれた。主原料は海に流れ出たプラスチック製漁網。そのごみの影響は年間、10万以上のアシカや100万もの海鳥が犠牲になるほどだ。

海から回収されたプラスチックは手で仕分けされ、イタリアの職人によって高品質なアイウェアへと生まれ変わる。また地元の漁業関係者とも提携し、海洋に流失、投棄された漁具が水生生物に与える危害の甚大さを伝えるなど、社会全体の意識変革にも積極的だ。
www.sea2see.org

悪しきゴーストネットが、
カラフルなアクセサリーに

BRACENET ドイツ

漁網からできたとは思えないほど、ポップで素敵なブレスレットに。ひとつ19€で、ホームページからも購入できる。2019年のGreen Product Awardを受賞。

漁労中の紛失や遺棄により、まるで幽霊のように海に漂うゴーストネット。この漁網にウミガメや魚などの生物が絡まってしまう、これも海洋ごみの大きな問題のひとつだ。ドイツの〈BRACENET〉は彼ららしいアプローチで、この問題の危険性を世界に広めている。

パートナー3社と共同で、漂うネットを海から回収して、きれいに洗浄。ひとつひとつハンドメイドでブレスレットならぬ「ブレスネット」を作る。色もデザインもそれぞれ違う、海で濡れても無敵のアクセサリーを身に着けて、ゴーストネットの軽減に貢献しよう!
bracenet.net/en