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9月入学で危うく「保育が完全崩壊」するところだったという衝撃

待機児童急増、保育士の質も劣化…

「9月入学」見送られたが…

新型コロナウイルスの影響で急浮上した学校の「9月入学」――。

「首相が人気をとりたくて思いついただけだろう。教育はそんなに簡単な話ではない。ただでさえ忙しいのに、余計な混乱を招かないでほしい」

政府が早期に学校の「9月入学」を導入しようとしたことに対し、現役教員たちが憤る。

都内の小学校の教員(40代)は「私たち現場の教員がずっと望んできたのは、1クラスの児童や生徒の人数を減らすこと。コロナの影響にしても、丁寧にみてあげる教員の体制があれば私たちは遅れた分をもっと取り戻せる。問題を先送りするだけのような9月入学が解決策にはならない」と反発する。

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安倍晋三首相が3月に突然の学校休校を要請したことで休校期間が長くなり、授業の遅れの不安の声が聞こえてくると、安倍首相はまたも突然に「9月入学」に意欲を見せた。しかし、それはあまりに影響が大きい。今はコロナ対策に集中すべきと批判を受けた。

「9月入学」を検討する自民党のワーキングチームは「2020年度、2021年度のような直近の導入は困難」と提言書をまとめ、安倍首相は断念した。

しかし、完全に廃案となったわけではない。もし9月入学が導入されれば学校現場は大混乱するが、保育現場にも大きく影響する。