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# がん

「抗がん剤治療がつらい…」心が折れそうなとき、患者自身ができること

理想的な「がん治療」のあり方
がんを宣告された人は、さまざまな不安や悩みを抱えるもの。日本人の2人に1人が、がんにかかると言われる時代、決して他人ごとではない。『がんで不安なあなたに読んでほしい。』の著者、清水研先生は、これまで4000人以上の患者・家族の相談を受けてきた「がん専門の精神科医」だ。そんな先生に、抗がん剤治療の苦しさを乗り越えるヒントを教えてもらった。

正直な気持ちを家族に話す

相談:罹患してからずっと頑張って治療を受けてきました。抗がん剤を続けること半年以上。でも、この終わりのない闘いに時折心が折れそうになります。家事をするのも、とてもつらいのです。
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――投げやりな気分になり、治療をやめたい、と思うこともしばしばです。

きっと、何週間に1回という化学療法を長い期間頑張ってこられたのでしょう。投与のたびにつらさを体験し、疲れているのに、治療には終わりがなく、これからも続いていく。

果てしのない険しい道のりを歩き続けている感覚をお持ちなのかもしれません。心が折れそうだけれど、でも歩くのをやめるわけにはいかないと感じておられるとしたら、本当につらいですね。

 

――「大変だ!」「つらい!」「いやだ!」なんて自分で言ってしまっていいんでしょうか? 夫や娘は「頑張れ」と励ましてくれるのでなかなか愚痴も言えません。また、泣き言を言うと、自分の心が折れてしまうのではないかと思ってしまいます。

どうぞ、正直な気持ちをご家族に打ち明けてください。短期的なことでしたら気合いで乗り越えるというやり方も役に立つかもしれませんが、あなたの治療はこれからも続きます。そんな状況に向き合う中で、つらい気持ちをずっと押し込めていたら、どこかで心がボキッと折れてしまいます。