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ビジネスマン必修、厄介な相手を思いのままに動かす「スゴい法則」

あの大物政治家も使ったワザとは
ビジネスマン必読の書として知られるカーネギー『How To Win Friends and Influence People』(邦題『人を動かす』創元社/山口博 訳)。
『英語で学ぶ カーネギー「人の動かし方」』(講談社現代新書)では、その原書の初版から厳選したアドバイス(法則)を英文で示しつつ、それらにまつわるエピソードを解説しています。
人間関係力と英語力の両方を同時に鍛えられる本書の中から、今回は「相手を説得するための法則」をご紹介します。あの大物政治家も実践していたという、カーネギーの法則とは?

ビジネスマン必読!『人を動かす』とは?

デール・カーネギー(1888~1955)は、1990 年、アメリカのフォトジャーナリズム誌『LIFE』で"most influential Americans of the twentieth century"(20 世紀でもっとも影響力のあるアメリカ人)の一人に選ばれた作家です。

しかし彼は、大学や大学院で人間関係学や心理学の分野の学問を専攻したり、専門的に研究したりした経験はありません。もともとはミズーリ州の貧しい農家の出身で、州立師範大学を卒業後、さまざまな職を経て苦労を重ね、話し方講座の講師を務めながら、人を説得する話術を自ら編み出しました。

 

そして、多岐にわたる分野の本を読みつつ、独学で心理学や哲学を修め、各界の著名人へのインタビューを続けることによって、48 歳の時、『How To Win Friends and Influence People』を著したのです。

1936 年に初版が発行されて以来、改訂版を経て、世界中で3000 万部以上も売れている同書は"自己啓発本の原点"と言われ、人が生きていく上で必要な人間関係の原則を、具体例を交えながらわかりやすく説明することで、多くの人々をひきつけてきました

バフェットもゴルバチョフも読んだ

同書はいまや、ビジネスマンの必読書として欠かせないものとなっていて、アメリカのビジネスニュースサイト「ビジネスインサイダー」が、成功した世界のCEOを対象に"ビジネスマンが必ず読むべき本"を調査したところ、ベスト15 にランクイン(2016 年)しました。転職サイトを運営する「ビズリーチ」が30代以上のビジネスパーソン1459人に対し、"20代のうちに読むべき本"について尋ねたアンケートでも、その翻訳書『人を動かす』がベスト3に入っています(2015 年)。

また、別の記事でも紹介しましたが、"投資の神様"として名高いウォーレン・バフェット(1930~)や、フォードとクライスラー両社の社長を歴任しアメリカ自動車業界の象徴とされたリー・アイアコッカ(1924~2019)も、カーネギーの考えに影響を受けたと伝えられています。

対人関係の教科書として頼ってきたのは、ビジネス界ばかりではありません。たとえば旧ソ連の書記長ミハイル・ゴルバチョフ(1931~)は、当時のアメリカの大統領ロナルド・レーガン(1911~2004)にすすめられて同書を読んだとされています。