文在寅の大誤算…日本からの「報復ブーメラン」で韓国経済は大ピンチへ!

いよいよ日韓関係は最悪の局面へ
武藤 正敏 プロフィール

「GSOMIAの破棄」は米国を怒らせるだけ

韓国外交部の金仁チョル(キム・インチョル)報道官は6月2日、日本の韓国に対する輸出規制撤回がこのまま行われないのなら、昨年11月に条件付きで延長したGSOMIAの終了を再検討するとの可能性を明らかにした。これは、日本の輸出規制撤回を通じたホワイト国復帰を条件に、GSOMIA終了通知の効力を停止し、事実上GSOMIAを延長したものである。

文在寅政権は直前までGSOMIAを終了させるとの立場に固執し、国内的にはその正当性を強調していた。しかし、最終段階で事実上の延長措置を取ったのは、GSOMIAの終了が日米韓の連携を脅かすと危機感を抱いた米国の圧力があったためである。今またGSOMIA終了を韓国が言い出せば、米国の圧力は一層高まることは必定である。

加えて、トランプ大統領は9月に延期となった、G7首脳会談にロシア、オーストラリア、インド、韓国の首脳を招待し、11か国による首脳会談とすることを提案している。米韓首脳の電話会談で文大統領は電撃的に応諾する意向を示した。「逃げる必要は少しもない。歓迎すべきことだ」とすべてのスタッフに伝えた由である。

トランプの逆鱗に触れる可能性も photo/gettyimages
 

韓国政府は、トランプ大統領が11か国の会議にする意向を示した際、実際に参加するかどうかコメントを控えていた。それは米中の対立が激化する中、米国中心のG7+4首脳会議への参加は「中国包囲網」への参加を意味するからである。中国外交部の趙立堅報道官は「中国を狙って仲間外れをすることでは歓心は得られない」「このような行為は関連国の利益にも符合しない」と反発している。

それでも文在寅大統領が応諾したのは、文大統領にとってそれは韓国の先進国入りを意味し、誇らしいからである。特にそれが米国からきていることに意味があるのであろう。韓国のマスコミの反応も、日本は「韓国のG7正式参加は困難と見ていた」「トランプにしてやられた」、「G7招待は国格上昇の快挙」「李明博のG20参加を超えるもの」として歓迎している。

韓国は常に日本に対して対抗意識を燃やしている。韓国が日本と同列になったことは韓国人の自尊心を掻き立てるものである。