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ついにトランプ追放か…瓦解する米国「私利私欲追求国家」の末路

日本は新たな道を探すべき時

日本では、コロナ感染者が減ったということで、街のにぎわいと株価が戻ってきているが、外の世界はメルトダウン、もしかするとコントロール不能の混乱になるかもしれない。

新型コロナは、途上国を中心に毎日10万人以上増え続けている。特にBRICSと呼ばれ、次の横綱候補のように扱われてきたインド、ブラジル、ロシアでの蔓延が止まらない。これらの国はもう数年経済も停滞し、BRICSと言っても人はもう覚えていない。

それよりも心配なのは、このまま途上国での蔓延が止まらないとなると、これらの国との往来は長期にわたって難しくなり、先進国との格差がどうしようもない程大きなものになってしまうということだ。

米国こそメルトダウン

だがメルトダウンの最たるものは、トランプ大統領の率いる米国。これまで移民の規制、中国たたき、同盟国たたきと、米国の大衆レベルでの受けを狙って綱渡りのような政策を続けてきたトランプ大統領だが、コロナ禍ではとうとう綱から落ちてしまった。

連日長時間の記者会見で指導力を誇示しようとしたが、言うことは非科学的で逆効果、かえって支持率を下げることとなった。就任以来、自分のお抱えメディアのように使ってきたツイッターには、「事実関係に誤りがあるかもしれないので注意が必要」という付箋をつけられる始末。

泣きっ面に蜂で、5月末から警官による黒人殺害に抗議するデモが全国に拡大。コロナでのロックアウトで職を失い、狭い自宅に押し込められてきた黒人層が街頭に出た。

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ほとんどの場所でデモは平和的で、白人その他がデモに加わることも多いのだが、一部では商店の略奪が始まっている。一方、略奪を唆し、軍隊導入の口実にしてやろうというのか、商店のガラスをことさら割って回る、正体不明の白人たちの姿も目撃されている。

 

自分たちの権利を主張するデモ隊に襲い掛かる警官隊は、香港とみまがうばかりだし(香港の街頭風景の方が先進国みたいだが)、何か策謀して回る白人たちは、20世紀初めのロシア帝国で、民衆の請願デモを扇動し、血の日曜日事件を起こした当局のスパイ、ガポン神父のような古い汚い世界を彷彿とさせる(それはもう115年も前の話なのだが)。

この憎しみと、安っぽい策謀のごった煮が世界の盟主、米国の姿なのかと思うと情けない。