2年を経てDM越しに再会

新型コロナウイルス感染拡大にともなう緊急事態宣言が解除された。飲食店だけではなく、百貨店なども営業を再開し、街にも行き交う人が増えてきた。ぱっと見は、自粛前と変わらない風景である。

しかし、行き交う人たちはしっかりマスクをしているし、電車でもしゃべり声や笑い声はかなり少なくなった。ソーシャルディスタンスの概念は浸透していて、私の会社でも、顔をあわせての打ち合わせなどはまだ認められていない。ライターとしての取材も、今はビデオ会議オンリーで行っている。

「新しい生活様式」という言葉の下、私たちの日常はこれからも変容していくようで、ライターとしては、取材の「ネタ探し」に難儀している。街に出て人に会わないと、自分なりのアイデアや人脈に行き当たることが難しいのだ。

果たして次のゲストをどうしよう……と悩んでいたタイミングで、北海道在住のTwitterフォロワー・ZさんからのDMが舞い込んできた。

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<ひらりささん、こんにちは。いつも楽しくFRaUの連載を読ませてもらっています! コロナウイルスで人に会えずに過ごしているなかで、2年前に入れ込んでしまった男性のことを思い出しました。お恥ずかしながらママ活を求められて、断りきれなかったんです……。

無邪気に人と出会えた時代の1ページを語る上で、また当時の私の虚しさを成仏させるつもりで、お話をさせてもらえないでしょうか。当時もひらりささんに匿名でメッセージを送っていましたが(笑)>

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DMを読んで、たしかに2018年5月ごろ、開設している匿名メッセージフォームから、こんな投稿をもらっていたのを思い出した。

<ひらりささん…年下の可愛い男の子にカモにされそうです。その子は社会人なのですが金銭、もしくはご飯を要求されそうな予感です…援交だ…。ご飯とホテル代くらいならいいんですけれどお小遣いとなるとお姉さんそんなに甲斐性がない…でも顔と体は最高なので離れがたく…。どうやったら性欲を断ち切れるのでしょうか?>

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<売春防止法に抵触する恐れのある彼とお別れしました。体力いりますね……>

何度か情報のアップデートが投下されたものの、真偽のほどもどこの誰かもわからなくて、どう反応していいか悩んでいたのだが、2年経って名乗りを上げる人がいたとは……。果たしてあの後どうなっていたのか。昔なじみに再会するような気分で、取材させてもらうことにした。